AI検索対策を始めたのに問い合わせが増えない税理士へ
毎月の確かめ方と続けるかの判断

記事の公開やホームページの手直しは進んでいるのに、新しい問い合わせはまだ増えていない。月末や業者との打ち合わせの前に、「このまま続けてよいのか」と手が止まることはないでしょうか。
AI検索対策の効果の測り方とは、ChatGPTなどのAIで事務所がどう扱われているかを、毎月同じ問いと同じ条件で確かめて記録し、続けるか見直すかを決める方法です。紹介で事務所を回してきた先生に向けて、ChatGPTに打つ問いの見本、そろえる条件、記録のしかた、業者に聞くこと、判断の目安を順に示します。
判断の材料は、問い合わせ件数ではなく、事務所名の挙がり方の変化です。 たとえば、相談者が打ちそうな問いを3つ決め、毎月同じ条件で数回ずつ聞き、事務所名が何回、どう挙がったかを1行ずつ残していきます。
01問い合わせ件数は、最後に動く数字
始めて間もない時期に問い合わせが増えないことは、それだけでは失敗のしるしになりません。問い合わせ件数は、記事の公開から相談者の連絡までの段をすべて通ったあとで、ようやく動く数字だからです。
そのため、件数は記録し続けたうえで、件数より手前の段を毎月確かめるのがよいでしょう。
問い合わせまでに4つのステップがある
ホームページに記事を足してから問い合わせが届くまでには、4つのステップがあります。まず事務所が記事を公開し、次にAIがその記事を読み、相談者の問いへの答えに事務所の名前が入り、最後に相談者がホームページを見て連絡します。AIが見ているのは、ホームページがあるかどうかではなく、そこに何が書かれているかだと考えています。
このうち、事務所が毎月確かめられるのは「名前が挙がる」ステップです。

問い合わせは最後の段。毎月確かめるのは、その手前の「名前が挙がる」段。
一方で、2つ目の「AIが読む」ステップは、書かれている内容より前に、ホームページの設定ひとつで止まることがあります。OpenAIは、ChatGPTの検索機能について次のように説明しています。
Sites that are opted out of OAI-SearchBot will not be shown in ChatGPT search answers
OAI-SearchBotとは、OpenAIが検索のためにホームページを巡回するプログラムのことです。このプログラムを拒んでいると、ChatGPTの検索の答えには事務所のページが出ません。
拒んでいるかどうかは、ブラウザのアドレス欄に事務所のホームページのアドレスを打ち、続けて「/robots.txt」と足すと確かめられます。robots.txtとは、巡回してよいかどうかを書いたファイルのことです。「User-agent: OAI-SearchBot」の行のすぐ下、または全体を指す「User-agent: *」の下に「Disallow: /」とあれば、巡回を断っている状態です。ファイルが開けない、読んでも判断がつかないときは、ホームページを管理している業者に「OAI-SearchBotを拒んでいないか」と聞いてみてください。
名前が出ない原因は、この設定のほかにもあります。原因を一つずつ切り分ける作業は別にして、毎月の記録では、この設定が変わっていないかを1行で確かめれば足ります。
期間は約束できないので、途中で判断する
「何か月で名前が出るのか」は、先生がまず知りたいことでしょう。ただし、AIでの上位表示や問い合わせ件数の増加は、外部に頼んでも約束できるものではありません。外注しているなら、約束できるのは何かを、契約書や説明で確かめておくとよいでしょう。
期間を決め打ちして待つのではなく、前の月と比べてどのステップが動いたかで判断するのがよいでしょう。 そうすると、件数とは別に、毎月何を見るかを先に決めておく必要が出てきます。
02毎月見るのは、名前の挙がり方
件数とは別に毎月見るのは、AIの答えの中での事務所名の挙がり方です。挙がったかどうかだけでなく、何回、どう挙がったか、説明が正しいか、代わりに誰が挙がったかを残しておくと、件数が動く前の様子を前の月と比べられます。
二択の記録は、毎月同じに見える
名前が挙がるようになるまでは、「挙がった/挙がらない」の二択で記録すると、毎月「挙がらない」が並びます。これでは、先月と今月で何かが違っていても、記録の上では区別がつきません。
名前が出る前に答えのどこが先に変わるかは、事務所や問いによって違い、前もっては分かりません。ただし、変化が起きたときに二択の記録には残らないため、変化を書き込める欄を最初から用意しておくのが安全です。
見る4つのことと、良い向き
毎月見るものは、次の4つにしておくとよいでしょう。記録を見返したときに迷わないよう、どちらに動けば前に進んだと言えるかも、あわせて決めておきます。
毎月見る4つのことと、良い向きの例
| 見るもの | 確かめること | 良い向きの例 |
|---|---|---|
| 挙がった回数 | 同じ問いを数回聞き、何回名前が出たか | 挙がる回数が先月より増えた |
| 挙がり方 | 候補として勧められたか、一覧の一つか | 一覧の一つから、候補に上がった |
| 説明の正確さ | 得意分野や地域が実際と合っているか | 説明が事務所の実際に近づいた |
| 代わりの名前 | どの事務所やサイトが挙がったか | 代わりの名前と並んで事務所名が出た |
※ 良い向きの例は一例です。逆の向きに動いた月は、次に書くことを考える手がかりとして印を付けておきます。
1つ目を「回数」にしているのは、AIの答えが同じ問いでも聞くたびに変わるからです。1回だけ聞いた結果では、挙がったかどうかが偶然に左右されます。
打った手と順位、訪問数も同じ行に
AIの答えは、事務所の思いどおりにはなりません。一方で、その月に記事を何本公開し、何本書き直したかは、事務所と業者が自分で確かめて動かせる部分です。この本数をAIの答えと同じ行に書いておくと、答えの変化と打った手を結び付けて見られます。
Google検索の順位も、同じ行に並べておくとよいでしょう。Googleは、AIによる概要などのAI機能について、次のように説明しています。
relying on our core Search ranking systems to retrieve relevant, up-to-date web pages from our Search index
GoogleのAIの答えは、通常の検索の順位づけで集めたページをもとに作られます。そのため、検索順位の動きは、AIの答えの変化を読み解く手がかりになります。順位を見るときは、毎月聞く問いに近い検索語(たとえば「〇〇市 相続 税理士」)を問いごとに1つ決め、同じ語で確かめてください。
また、OpenAIのヘルプセンター「Publisher FAQs」によれば、ChatGPTからホームページに来た人の数は、Googleアナリティクスなどの解析ツールで確かめられます。参照元(どこから来たか)の一覧にchatgpt.comが出ているかを見て、その月の人数を同じ行に書いておくとよいでしょう。ただし、人数が少ないうちは、訪問数を判断の主役にせず、名前の挙がり方を見る補いにとどめるのがよいでしょう。
こうして見るものが決まっても、聞くたびに問いや聞き方が変わると、前の月と比べることができません。
03同じ問いを、同じ条件で毎月聞く
前の月と比べられるようにするには、相談者の言葉で作った数問を、文面も聞き方も変えずに毎月聞くことです。そのうえで、同じ問いを1回だけでなく数回聞き、何回挙がったかを数えると、AIの答えの揺れに振り回されにくくなります。
貼り付けて使える問いの見本
毎月聞く問いは、相談者が実際に打ちそうな言葉で作ります。相談者がAIに打つのは、事務所の名前ではなく、自分の地域や悩みの言葉だからです。問いの選び方の考え方は、紹介以外の入口の選び方と同じです。
たとえば、次の3問から始めてみてください。〇〇には、事務所のある市区町村名と、事務所が得意とする分野を入れます。
ChatGPTに貼り付ける問いの見本(例)
- ☐ 問い1:〇〇市で相続に強い税理士を教えてください。:地域名と得意分野だけの、いちばん短い形です。
- ☐ 問い2:親が亡くなり、〇〇市の実家に相続税がかかるか心配です。相談できる税理士事務所はありますか。:相談者の事情をそのまま書いた形です。
- ☐ 問い3:〇〇市で、会社の設立から毎月の記帳まで相談できる税理士はいますか。:事務所の得意分野に合わせて言い換えます。
問いの中に、事務所の名前は入れないでください。知りたいのは、名前を出さずに聞いたときにAIが事務所を挙げるかどうかだからです。決めた3問は文面を保存し、問い1・問い2・問い3のように番号を振っておくと、記録と結び付けやすくなります。
大事なのは問いの多さではなく、同じ文面を毎月くり返すことです。
同じ問いを数回聞き、回数で見る
AIの答えは、同じ問いでも聞くたびに変わります。米国のSparkToroの調査を報じたMediaPostの記事は、次のように伝えています。
AI recommendations vary even when prompts are identical.
一方で、同じ調査を報じたSearch Engine Journalの記事は、似た問いを何度も聞いたときに名前が出る頻度は、比較的安定すると伝えています。
how often a brand appears across many runs of similar prompts is more consistent
1回ごとの答えは揺れても、同じ問いを何度も聞いたときの「出た割合」なら比べやすい、ということです。そのため、毎月それぞれの問いを、たとえば3回ずつ新しい会話で聞き、「挙がった回数/聞いた回数」(1/3のように)で残すとよいでしょう。※ この調査は米国のもので、査読も受けていません。税理士事務所を日本語で聞く問いにそのまま当てはまるかは分からないため、目安として使ってください。
ChatGPTでそろえておく条件
文面だけでなく、聞くときの設定もそろえておく必要があります。設定が月ごとに違うと、答えの違いが事務所の取り組みによるものか、設定の違いによるものか見分けられなくなるからです。GoogleのAIによる概要も、問いを関連する小さな検索に分けて答えを組み立てることがある、と説明しています(Google Search Central「AI features and your website」)。言い回しや設定が変われば、AIが裏で行う検索も変わりうると考えておくのがよいでしょう。
ChatGPTで聞くときは、次の点を決めておくとよいでしょう。
- 聞くAI:毎月同じものを使います。ChatGPTのほかにGeminiなども聞くなら、AIごとに別の行で残します。
- 検索機能:ネットを検索して答える設定にするかどうかを決め、毎月同じにします。
- メモリと個人設定:過去の会話を覚える機能(メモリ)や、事務所名を書いた個人設定が答えに混ざらないよう、オフにするか、履歴を残さない会話で聞きます。
- アカウントと場所:同じアカウントでログインし、事務所の同じパソコンから聞きます。
先月と今月の答えを並べて印を付ける
答えを保存したら、同じ問いの先月の答えと今月の答えを、画面に左右に並べてみてください。印を付ける場所は、毎月見る4つ(挙がった回数・挙がり方・説明の正確さ・代わりの名前)と同じです。

同じ問いの先月と今月の答えを並べ、挙がり方・説明・代わりの名前に印を付ける。
名前が挙がらない月は、代わりに挙がった名前と、答えが手がかりにしている地域や得意分野が、事務所のホームページに相談者の言葉で書かれているかを照らし合わせてみてください。書かれていなければ、既存の記事の書き直しや、ページへの追記の手がかりになります。AIが事務所名を挙げるときの手がかりを知っておくと、印を付けた場所の意味を読み取りやすくなります。
こうして毎月の答えが積み上がると、次に問題になるのは、忙しい月でも比べられる形で残す方法です。
04記録は1枚の表に、毎月1行ずつ
毎月の答えを比べられる形で残すには、問いとAIの組み合わせごとに、毎月1行を足していく表を1枚つくっておくとよいでしょう。答えの全文は別に保存しておきます。ただし、全文だけでは忙しい月に読み返す時間が取れず、前の月との違いに気づけません。
一方で、表の1行に要点を書き抜いておけば、月に少しの時間でも、前の月や数か月前の行と並べて見られます。
1行に書く7つの欄
一行には、どの問いをどのAIで聞いたかに加えて、毎月見る4つ(挙がった回数・挙がり方・説明の正確さ・代わりの名前)、その月に打った手、次に書くことを書いておくとよいでしょう。下の表は、Excelなどの列にそのまま写せるよう、欄ごとに書くことと記入のしかたを並べたひな形です。
記録表のひな形(1行に書く欄)
| 欄 | 書くこと | 記入のしかたの例 |
|---|---|---|
| 月・問い・AI | 聞いた月、問いの番号、聞いたAI | 10月/問い1/ChatGPT |
| 挙がった回数 | 聞いた回数のうち、名前が出た回数 | 1/3 |
| 挙がり方 | 挙がらない・一覧の一つ・候補として勧められた | 一覧の一つ |
| 説明の正確さ | 得意分野や地域が実際と合っているか | 地域は合う。得意分野が違う |
| 代わりの名前 | 代わりに挙がった事務所やサイト | 答えに出た名前をそのまま写す |
| 打った手 | 記事の公開・書き直しの本数と検索順位 | 公開○本/書き直し○本/○位 |
| 次に書くこと | 変化を受けて、次に書く・直すこと | 得意分野を書いたページを直す |
※ 記入のしかたの例は書き方を示すためのもので、実際に測った結果ではありません。ChatGPTとGeminiの両方で聞くなら、AIごとに別の行にします。
一列目に問いの番号を書いておくと、保存した問いの文面と答えの全文に、表の行をひもづけられます。答えの全文は日付と問いの番号を付けて保存しておくと、印を付けた欄の元の言葉をあとから確かめられます。
「打った手」の欄の検索順位は、問いごとに決めた検索語(たとえば「〇〇市 相続 税理士」)の順位です。ChatGPTから来た人の数を残すなら、Googleアナリティクスの参照元にあるchatgpt.comの人数をこの欄の横に書き足す程度で足ります。いちばん空けやすく、いちばん大事なのは「次に書くこと」の欄です。 この欄が埋まっていれば、記録が次の記事につながっていると言えます。
月末の手順を1画面に
記録は、月末など日を決めて、毎月同じ順番で進めるとよいでしょう。順番が決まっていれば、申告の時期のような繁忙期でも迷わずに手を動かせます。そのうえ、記録が途切れずに続いていること自体が、続けるか見直すかを決めるときの材料になります。
月末にこの記事を開いたときは、次の手順を上から順に進めてみてください。
月末の記録の手順
- robots.txtを開いて設定を確かめる:「User-agent: OAI-SearchBot」や「User-agent: *」の下に「Disallow: /」が無いかを見ます。先月と変わっていなければ、表の欄外に「設定変化なし」と残します。
- そろえる条件を確かめる:聞くAI、検索機能の使い方、メモリと個人設定、アカウントとパソコンが先月と同じかを見ます。
- 問いを3回ずつ聞き、答えを保存する:新しい会話で、保存した文面を一字も変えずに貼り付けます。答えは全文と日付を残します。
- 表に1行足す:挙がった回数、挙がり方、説明の正確さ、代わりの名前を書き抜きます。
- 打った手を書き足す:その月の記事の公開・書き直しの本数と、問いごとの検索語の順位を書きます。
- 前の月と3か月前の行と比べる:違いのある欄に印を付けます。
- 次に書くことを一言書く:印の付いた欄や、代わりに挙がった名前を見て決めます。
印が一つも付かない月があっても、失敗ではありません。同じ問いを同じ条件で聞いた記録として残っていれば、次の月に比べる相手になります。
比べる相手は前の月と数か月前
AIの答えは同じ問いでも揺れるため、1か月だけの違いは、取り組みによるものか揺れによるものか見分けにくいことがあります。一方で、数か月前の行と並べると、挙がった回数や説明の正確さが、一時の揺れではなく同じ向きに動いているかが見えてきます。そのため、比べる相手は前の月だけでなく、たとえば3か月前のように少し離れた月にも置いてみてください。
自分で記録をつけられるようになると、外注している事務所は、業者から届く報告がこの表と同じものを見ているかが気になってきます。
05外注なら、測った結果をそのまま見せてもらう
外注している事務所は、毎月の報告で、決めた問いへのAIの答えそのものを、自分の記録表と同じ欄がそろった形で見せてもらうとよいでしょう。AIでの上位表示や問い合わせ件数の増加は、外部に頼んでも約束できるものではありません。そのため、報告で確かめられるのは、記事が予定どおり出続けているかと、毎月同じ条件で測った結果がそのまま届いているか、の2点になります。
この2点が報告で確かめられることが、続ける理由を所長として自分で判断する土台になります。
報告に入っていてほしいもの
報告の中身は、事務所が自分でつける記録表と同じ欄に、業者が打った手を加えたものが目安です。たとえば、次の点がそろっているかを、毎月の報告を受け取ったときに確かめておくとよいでしょう。
- 決めた問いの一覧:先月と同じ文面かが、番号と全文で分かるか。
- そろえた条件:聞いたAI、検索機能の使い方、何回聞いたかが先月と同じか。
- AIごとの答えそのもの:要約ではなく、答えの全文が日付つきで届いているか。
- 挙がった回数・挙がり方・代わりの名前:先月の行と並べて比べられる形か。
- Google検索の順位:どの問いに対応する、どの検索語の順位かが書かれているか。
- その月に公開・書き直した記事:本数と題名が分かり、予定どおりかを確かめられるか。
- OAI-SearchBotの設定:巡回を拒んでいないか、先月から変えていないかの一言があるか。
答えの要約だけを受け取ると、名前の挙がり方や説明のずれを、事務所の目で確かめられません。答えそのものが届いていれば、自分の記録表と並べて、報告の読み方が妥当かを確かめられます。 契約の前に何を約束してもらうかは、契約の期間と進め方とあわせて確かめておくとよいでしょう。
打ち合わせで聞くこと
打ち合わせでは、結果の良し悪しより、測った結果が次の手に使われているかを聞くとよいでしょう。測っても既存記事の書き直しや追記の配分が変わらないなら、測ること自体が形だけになるからです。たとえば、次の点を聞いておくとよいでしょう。
- 前の月との違い —— どの問いで、どの欄が変わったか。
- 次に書くこと —— 代わりに挙がった名前や説明のずれを見て、次に何を書くか。
- 問いを変えた理由 —— 問いや聞くAIを変えたなら、なぜか。
- 配分の理由 —— 既存記事の書き直しと新しい記事を、どう配分したか。
どの問いにも、具体的な答えが返ってくるかを見てください。前の月の結果と次の手がつながって説明されれば、測ることが記事づくりに生きているしるしです。一方で、答えがあいまいなまま月が重なるなら、それは続けるか見直すかを考える材料になります。
06続けるか見直すかは、記録の向きで決める
問い合わせがまだ増えていなくても、記事が出続け、測り方が毎月同じで、記録表の行に良い向きの変化か次の手が見えていれば続け、そうでなければ見直すのが理にかなっています。判断に使うのは件数ではなく、記録表の行がどちらへ動いているかと、記事と測り方が守られているかです。
続けてよい記録の状態
次の4つに当てはまれば、件数が増える前でも続けてよい状態です。3つ目の「良い向き」は、毎月見る4つのことで決めておいた向きと同じです。
- 記事が予定どおり出ている:表の「打った手」の欄に、毎月の公開・書き直しの本数が並んでいます。
- 問いと条件が毎月同じ:文面・聞くAI・検索機能の使い方・聞く回数が守られています。
- どれかの欄が良い向きに動いている:挙がる回数が増えた、一覧の一つから候補に上がった、説明が事務所の実際に近づいた、などのどれかです。数か月前の行と比べてみてください。
- 次に書くことが決まっている:動きが無い月でも、代わりの名前や説明のずれを受けて、「次に書くこと」の欄が埋まっています。
4つ目が欠けると、残りの3つがそろっていても、記録は次の記事につながりません。逆に、まだどの欄も動いていない時期でも、4つ目が毎月埋まっていれば、手を打ちながら確かめている状態だと言えます。
見直しのしるしと、次の一歩
見直しのしるしは、結果がまだ出ていないことではなく、結果を確かめようがない状態です。記事が止まっている、問いや聞くAIが毎月変わる、答えそのものを見せてもらえない、数か月同じ結果が続いても次の手が変わらない、といった状態がこれに当たります。
ただし、記事が出ていても、一般論ばかりなら見直す理由になります。一般論をいくら増やしても、相談者が事務所を選ぶ理由にはならないからです。AIが読むのはホームページに書かれた内容なので、事務所の得意分野や考えが書かれていない記事は、答えの中の説明を正しくする手がかりにもなりません。
しるしに当てはまったときは、すぐに契約をやめるのではなく、しるしごとに次の一歩を決めておくとよいでしょう。
見直しのしるしと、次の一歩の例
| 見直しのしるし | 次の一歩 |
|---|---|
| 記事が止まっている | 予定の本数と、遅れている理由を業者に聞く |
| 記事が一般論ばかり | 事務所の得意分野や考えを話す場を求める |
| 問いや条件が毎月変わる | 問いを作り直して番号を付け、固定する |
| 答えそのものが届かない | 報告に答えの全文を入れてもらうよう伝える |
| 次の手が数か月同じ | 代わりの名前と答えを見せ、書く内容を相談する |
| 巡回の設定が変わった | 管理している業者に、元に戻せるか聞く |
| 伝えても変わらない | 契約の期間と解約の条件を見直す |
※ まず事務所で直せることと業者に伝えることを試し、それでも変わらないときに契約を見直す、の順で考えるとよいでしょう。
見直しの区切りは先に決めておく
毎月の記録とは別に、見直しの区切りを先に決めておくと、月ごとに迷わずに済みます。たとえば契約に最低期間があるなら、その終わりより前の月末を区切りにし、それまでの行を通して見るとよいでしょう。
ただし、区切りまでに名前が挙がる、問い合わせが増えるという意味ではありません。区切りで見るのも、件数ではなく記録の向きです。 次の月末に、記録表の行を見ながら、続けてよい状態と見直しのしるしのどちらに当てはまるか、印を付けてみてください。
07まとめ
AI検索対策を始めて間もない時期の判断材料は、まだ動かない問い合わせ件数ではなく、同じ問いを同じ条件で毎月聞いて残した記録です。挙がった回数、挙がり方、説明の正確さ、代わりに挙がる名前を1枚の表に並べ、打った手と次に書くことを同じ行に書いておけば、件数が増える前でも、前に進んでいるかどうかを確かめられます。
外注している場合も、答えそのものが届き、記録表と並べて読めるなら、続けるか見直すかを所長として自分で決められます。次の月末に、決めた3つの問いをChatGPTに貼り付け、記録表に最初の一行を書いてみてください。


