ChatGPTに事務所が出てこなかった税理士へ
任せる範囲の決め方と支援先の比べ方

ChatGPTに「〇〇市 相続 税理士」のように地域名と得意分野を入れて聞いてみたら、事務所の名前が出てこなかった。調べ始めると、LLMO・GEO・AIOと呼び方の違う対策が並び、支援会社のページもそれぞれ説明が違う。この記事は、そんな場面で手が止まっている事務所の先生に向けて書いています。
AI検索対策とは、ChatGPTなどのAIが相談先を答えるときに事務所の名前が候補に挙がるよう、ホームページの記事やGoogleマップなど、事務所について書かれた情報を整え、書き足していくことです。日本経済新聞が報じた総務省「令和8年版 情報通信白書」によると、生成AIを使ったことのある個人は2025年度に58.8%で、相談先をAIに聞く人が出てきても不思議ではありません。この記事を読むと、事務所で済ませられる範囲と外に任せる範囲の分け方、任せる場合の比べ方が分かります。
自分で続けるか任せるかの分かれ目は、事務所の考えを記事にして、繁忙期も途切れさせずに出し続けられるかどうかです。 Googleマップの整備やAIでの扱われ方の確認は事務所で先に済ませ、任せる部分は「必ず表示」の約束ではなく、記事の作り方と測り方で比べるのがよいでしょう。
01呼び方より「何に強いか」の書き方
AIが事務所の名前を挙げるかどうかを左右するのは、対策の呼び方ではなく、ネット上で事務所が「どの地域で、何に強いか」がどう書かれているかです。AIが見ているのは、ホームページがあるかどうかではなく、そこに何が書かれているかだと考えています。
出てこない理由をAIの答えで見る
冒頭の場面と同じ質問を、2026年10月16日にGoogle AI Overview(Google検索の結果の上にAIがまとめる答え)に聞いてみました。「ChatGPTで地域名と得意分野を入れて税理士を聞いてみたら、うちの事務所が出てきませんでした。AI検索対策(LLMOやGEO)を士業向けに支援している会社はありますか?」という質問です。答えの中で、事務所にとって大事な三か所に印を付けたのが次の図です。

答えの冒頭にあった「支援している企業」の一覧の部分は省き、対策の説明だけを抜き出しています。
図の①は、名前が出てこない主な理由としてAIが挙げたものです。事務所の地域と得意分野が、ネット上の文章から十分に読み取れていない、という説明です。②は確かめ方で、相談者と同じように地域名と得意分野と「税理士」を組み合わせて聞きます。③は税理士ならではの注意で、強みを書くときも税理士会の広告の決まりに沿う必要があります。
ただし、ここで確かめたのはGoogle AI Overviewの答えで、ChatGPTが同じ答えを返すとは限りません。②の答え自身がChatGPT・Gemini・Perplexityを並べて挙げているように、AIごとに答えが違うことがあるためです。一方で、②の確かめ方はそのままChatGPTでも使えます。原因を細かく切り分ける前に、事務所でもChatGPTに同じ質問を打ち込み、答えの控えを取っておくとよいでしょう。
地域と得意分野は具体的な言葉で書く
税理士の場合、AIに読み取ってもらいたいのは「どの地域の、誰の、どんな相談に強いか」です。同じ日に、紹介頼みの税理士事務所がネット経由の問い合わせを増やすには何から始めればよいかを聞くと、Google AI Overviewは、ホームページのトップに「誰の・どんな悩みに強いか」を1行で書くことを最初に挙げました。
答えの中で対比されていた書き方は、次のとおりです。
- あたりさわりのない書き方 —— 「〇〇税理士事務所・相続から法人まで幅広く対応」。答えは、ネットで探している人は素通りするとしています
- 読み取れる書き方 —— 「建設業のキャッシュフロー改善に強い税理士」「会社の設立・融資に強い〇〇事務所」のように、来てほしい相手の悩みを1行で書く
相続や医療など特定分野について聞いた別の答えでも、Google AI Overviewは「抽象的な『相続に強い』『医療に強い』という言葉だけでは認識しません」とし、具体的な実績を文章で示すよう勧めていました。「幅広く対応」を、地域と相談の中身が分かる一文に書き直すことが、事務所でできる最初の対策です。 実績を書くときは、図の③のとおり広告の決まりに沿うことが前提になります。
呼び方の違いは頼む先に関係しない
LLMO・GEO・AIOの違いも含めて、事務所が候補に挙がるには何をすればよいかを同じ日に聞くと、Google AI Overviewは次のように答えました。

三つの呼び方を、土台の同じ一つの対策として説明しています。
答えは、三つを「呼び方や起点は異なりますが、実務で行う対策の土台はほぼ同じ」とまとめています。言葉ごとの違いはLLMOとSEOの違いに譲りますが、税理士事務所が頼む先を選ぶうえで、呼び方の違いは判断に影響しません。「LLMO対策」と書く会社と「GEO対策」と書く会社を、別の種類の支援として探し分ける必要はないでしょう。
同じ答えは、AIがネット上のさまざまな文章から「この地域・この分野で有名な税理士は誰か」を判断し、ほかのサイトの書き方を重視するとも述べています。そうすると、事務所が分けて考えるべきなのは呼び方ではなく、事務所について書かれる場所です。Googleマップ、ほかのサイト、ホームページの記事のどれを、誰が整えるかが次の問題になります。
02事務所でできる範囲と任せる範囲
事務所について書かれる場所は、大きく三つあります。
- Googleマップの整備 —— Googleビジネスプロフィール(Googleマップに出る事務所の情報)に、住所・営業時間・専門分野を正しく入れる
- ほかのサイトでの言及 —— 紹介サイトや団体の名簿、ニュースなど、事務所以外のサイトに事務所のことが書かれる
- 記事づくり —— ホームページに、事務所の考えや得意分野についての記事を書く
このうち、Googleマップの整備と、ほかのサイトに残る古い情報の手直しは事務所でできます。一方で、ホームページの記事は書くたびに事務所の考えを言葉にする手間がかかるため、続ける時間を取れるかどうかで任せるかを決めるのがよいでしょう。
Googleマップは先に整える
Googleビジネスプロフィールは、ネット経由の問い合わせを増やす最初の一歩を聞いた答えの中で、Google AI Overviewが挙げていたものです。

無料で登録でき、住所・営業時間・専門分野などを事務所で入力・更新するものとして説明しています。
答えが理由に挙げているのは、地域名と「税理士」でGoogle検索をすると、ホームページより先にGoogleマップが表示されることが多い点です。ただし、これはGoogle検索の話です。Googleビジネスプロフィールの情報がChatGPTの答えにどれだけ使われるかは、確かめられる公開の説明が見つからず、ここでは言い切れません。
それでも先に整える意味はあります。図で示した最初の答えは、別の箇所で、移転前の住所のような古いネット上の記述が誤情報の元になるとしていました。事務所の住所や専門分野をGoogleマップとホームページでそろえておけば、AIが事務所を読み違える元を減らせます。
Googleマップの整備を事務所で済ませておくと、外に任せる範囲を記事づくりに絞って比べられます。 入力は事務所の手でできますが、クチコミのように続けて目を配る項目もあります。AIでの扱われ方の確認とあわせて、業者を探す前の自己確認として進めるとよいでしょう。
ほかのサイトは古い情報を直す
LLMO・GEO・AIOの違いを聞いた答えのとおり、Google AI Overviewは、AIが「自社サイトが自分で言っていること」より「ほかの信頼できるサイトがどう書いているか」を重視すると答えていました。
ただし、ほかのサイトでの言及は、事務所がお金を払って作るものではありません。顧問先や同業者、地域の団体が事務所について書くのは、評判と発信が積み重なった結果です。掲載をお金で頼めば、相談者から見れば広告と変わらず、誇張した宣伝を避けたい士業の信用を損なうおそれがあります。
一方で、事務所にできることもあります。最初の答えは、古いポータルサイトの情報や移転前の住所など、誤情報の元になる古い記述を直すことを挙げていました。税理士の紹介サイトや団体の名簿に残る住所・電話番号・得意分野を、今の内容にそろえておくとよいでしょう。 新しい言及が増えるのは、ホームページに事務所の考えを書き続けた先の結果です。
記事づくりは続ける時間が分かれ目
残るのがホームページの記事づくりです。記事は、Googleマップのように入力の欄を埋めれば済むものではなく、書くたびに事務所の考えを言葉にする手間がかかります。そのため、確定申告期のように本業が忙しい時期ほど止まりやすくなります。
かといって、一般論の記事で本数を埋めても、相談者が事務所を選ぶ理由にはなりません。Googleの公式ガイド「Optimizing your website for generative AI features on Google Search」も、「a high quantity of pages doesn't make a website higher quality or more relevant to users.」(ページの数が多くても、サイトの質や利用者にとっての関連性は上がらない)としています。量産では解決しない以上、記事の出発点は、キーワードの調査ではなく、所長が日ごろ相談者に伝えている考えに置くのがよいでしょう。
三つの場所を、事務所でできることと任せるときの中身で並べると、次のようになります。
三つの場所を、事務所でできることと任せるときの中身で比べる
| 対策 | 事務所でできること | 任せるときの中身 |
|---|---|---|
| Googleマップの整備 | 住所・営業時間・専門分野を入力し更新する | 任せる必要は小さい |
| ほかのサイトでの言及 | 直接はできない(古い掲載情報は直せる) | 掲載をお金で頼むものではない |
| 記事づくり | テーマ決め・執筆・確認・公開を担う | 考えを聞き出して記事にし、公開まで担う |
※「任せるときの中身」は、記事づくりを支援先に頼んだ場合に担ってもらえる範囲の目安です。
表のとおり、事務所の時間を毎回使うのは記事づくりの行だけです。任せるかどうかは、事務所の考えを記事にし続ける時間があるかで決まります。 そうすると、記事づくりを事務所で続けた場合と任せた場合で、手間・費用・成果の出方がどう違うかが次の判断材料になります。
03手間・費用・成果の出方で比べる
記事づくりを事務所で続けるか外に任せるかは、手間・費用・成果の出方の三つを同じ軸で並べると決めやすくなります。手間は所長の時間で、費用は含まれるものと契約の形で、成果の出方は保証ではなく測り方で見るのがよいでしょう。二つの選択肢を三つの軸で並べると、次のようになります。
記事づくりを事務所で続けるか、外に任せるか
| 比べる軸 | 事務所で続ける | 外に任せる |
|---|---|---|
| 手間(所長の時間) | テーマ決めから公開まで所長の時間 | 考えを話す時間と記事の確認が残る |
| 費用 | お金はかからないが時間を使う | 含まれるものと契約の形で中身が変わる |
| 成果の出方 | 自分で決めた質問をAIに聞いて確かめる | 毎月同じ条件で測った結果を見せてもらう |
※どちらを選んでも、AIや検索での表示が約束されるわけではありません。
手間は所長が話す時間で見積もる
事務所で続ける場合、記事のテーマ決め・執筆・確認・公開は、すべて所長か職員の時間になります。一方で、外に任せても事務所の手間はなくなりません。事務所の考えを記事にする以上、最初の聞き取りや定期の面談で考えを話す時間と、届いた記事を確かめる時間は残ります。
手間は、所長が考えを話す時間を月に何時間出せるかで見積もるのが実際的です。 執筆と公開まで時間を出せるなら事務所で続け、話す時間と確認の時間しか出せないなら任せる、と分けると迷いが減ります。
自分で続けると決めた場合は、最初から仕組みを作り込むより、まず1本出してみるのが近道です。本業が忙しい事務所の更新の続け方を聞いた答えでも、Google AI Overviewは次のように勧めていました。

答えにある4つのステップの中身は省き、所長1人で抱えないことと、閑散期にまとめて書くことの二か所だけを抜き出しています。
答えのとおり、所長がすべてを1人で抱えると更新は続きません。たとえば、次の順で始めてみてください。
自分で続けると決めたときの始め方
- 日ごろの相談でよく聞かれる質問を一つ選ぶ:何度も聞かれることほど、事務所の考えがはっきりしています。
- 所長がふだん答えている言葉のまま1本にする:地域と、誰のどんな相談かを文の中に入れます。
- 公開前に広告の決まりと顧問先の情報を確かめる:顧問先が特定される書き方になっていないかを見ます。
- 閑散期に数本まとめて書き、予約投稿する:ためておけば、繁忙期も更新が途切れにくくなります。
- 公開の前後で、同じ質問をAIに聞いて控える:地域名と得意分野と「税理士」を組み合わせた質問で比べます。
費用は含まれるもので比べる
費用は、月の金額だけで比べないほうがよいでしょう。同じ金額でも、記事の本数、AIでの見え方の測定、面談が含まれるかどうか、契約期間と支払い方で、払ったお金で得られるものが大きく変わるからです。
金額の参考になるものとして、LLMO対策を外注している企業への調査があります。
費用の主流は「月額30万〜50万円」
※この調査の対象は、従業員30人以上・年商5億円以上でLLMO対策を外注している一般企業の担当者418人で、税理士事務所の相場ではありません。
同じ株式会社PRIZMAの調査では、外注している施策の中心が「専門コンテンツの作成(46.4%)」と「AI引用状況の定点モニタリング(44.3%)」でした。一般企業でも、頼む中身の柱は記事づくりと定期的な測定です。
一方で、税理士・士業に絞った相場の調査は見つかりませんでした。そのため、事務所に合う金額は見積もりで確かめるしかありません。たとえば、2〜3社に同じ項目で見積もりを頼み、次の点をそろえて並べるとよいでしょう。
- 記事の本数 —— 月に何本、契約期間で合わせて何本か
- 測定と面談 —— AIでの見え方を毎月測るか、振り返りの面談が月に何回あるか
- 契約期間 —— 最低何か月か、途中でやめられるか
- 支払い方 —— 月払いか期間分の前払いか、期間中に料金が変わるか
中身をそろえてから金額を見ると、記事1本あたりの費用で比べられます。最初の数か月が設計だけの契約のように、払った期間に記事が出ない形にも気づきやすくなります。
成果は保証でなく測り方で見る
成果の出方は、保証では比べられません。AIがどの事務所の名前を挙げるかはAIの側が決めることで、上位表示や問い合わせ件数を確実に約束できる支援先は無いと考えています。そのため、「必ず表示」を保証する業者は、候補から外して考えるのが安全です。
比べられるのは、何を測ってどう見せるかです。たとえば、決めた質問を複数のAI(ChatGPT、Geminiなど)に毎月同じ条件で聞き、事務所の名前が挙がったかを記録して、そのまま見せる測り方があります。同じ条件で測り続ければ、記事を出したあとに名前の挙がり方が変わったかを、事務所の目で確かめられます。
ただし、成果が出るまでにどれくらいの期間がかかるかは、確かめられる調査が見つかりませんでした。期間の目安を聞くより、最初の月の測定結果を出発点として残すか、何か月目に何を見て打ち手を見直すかを、相談の場で確かめるとよいでしょう。
手間・費用・測り方という比べる軸が定まれば、残るのは、候補になる支援先をどこで見つけ、どう一社に絞るかです。
04支援先は4つの点で比べる
支援先は、何をしてくれるか・費用の考え方・税理士業務への理解・振り返りの有無の四つで比べるとよいでしょう。費用は、記事の本数や測定・面談の有無と、契約の形をそろえれば比べられます。
一方で、残りの三つは支援会社のページを読むだけでは分かりにくいものです。しかも、比べる前に、候補をどこで見つけるかを決めておく必要があります。
AIが挙げる名前は入口にとどめる
候補をAIに挙げてもらえないかと考え、2026年10月13日に、士業のネット集客を手伝う会社のおすすめをChatGPTとClaudeに同じ言葉で3回ずつ聞いてみました。ChatGPTは主に士業向けのホームページ制作や集客支援を掲げる会社を挙げ、Claudeは主に税理士紹介サイトや会計ソフト会社の紹介の仕組みを挙げました。しかも、ChatGPTが挙げる会社は、聞くたびに一部が入れ替わりました。
このように、AIが挙げる名前は、どのAIに、いつ聞くかで変わります。挙がった会社は候補を集める入口にはなりますが、そのまま比べる相手にするには足りません。そのため、候補は事務所が自分でも集めることになります。
たとえば、次の三つの探し方があります。
- 同業のつながりで聞く —— 同業の知人や所属する税理士会の集まりで、ホームページの記事づくりを外に頼んでいる事務所がないか聞いてみる
- 検索やAIで同じ問いを打つ —— 「税理士 AI検索対策」などで検索し、ChatGPTにも同じ問いを打って、挙がった会社を書き出す
- 支援先自身のサイトを見る —— 候補の会社のサイトに、どんな記事を作るかの実例と、毎月何をどう測るかが書かれているかを確かめる
三つ目は、候補を減らすときにも使えます。自社のサイトで記事の作り方と測り方を説明していない会社が、事務所の考えを記事にして測り続けられるかは、外から判断しにくいからです。候補は2〜3社に絞り、同じ点で比べるとよいでしょう。
範囲は「対象外」で見分ける
何をしてくれるかを比べるときは、できることの多さより、しないことをはっきり言えるかを見るとよいでしょう。AI検索対策の支援には、ホームページの作り直しやデザインの変更まで含む形もあれば、今のサイトに記事を加えていくだけの形もあります。どちらが合うかは事務所によって違いますが、対象外が書かれていないと、頼んだあとに「そこまでは含まれていなかった」と食い違いやすくなります。
あわせて、公開した記事の権利がどちらのものになるかも確かめておくと、契約を終えたあとに記事をどう扱えるかが分かります。範囲は、含まれる作業と含まれない作業を両方言えるかで比べてみてください。
公開前の確認と繁忙期の進め方
税理士業務への理解が独立した確かめどころになるのは、税理士の記事には一般の会社に無い決まりがあるからです。日本税理士会連合会の運用指針は、税理士会の綱紀規則にある次の定めを引いて、広告が原則として自由であることを説明しています。
会員は、自己の業務について、本会の定めに反する場合を除き、広告することができる。
広告は原則として自由ですが、税理士会の定めの範囲で、という条件が付きます。会計ソフト会社のfreee株式会社の解説記事は、顧問先の名前を書面の同意なく出すことも、広告に関する細則で禁止されているとしています。ただし、ここで引いた運用指針の掲載ページには、版や日付が書かれていません。記事を出す前に、日本税理士会連合会や所属する税理士会で今の版を確かめておくとよいでしょう。
そうすると、支援先に聞くべきなのは、公開前の最終確認を事務所に残すかどうかです。一方で、確定申告期に面談が取れない月の進め方も聞きどころです。面談の無い月は記事を休む形もあれば、それまでに聞いた話をためておき、記事づくりを続ける形もあります。税理士業務への理解は、公開前の確認と繁忙期について聞いたときの答えの具体さで分かります。
振り返りは同じ質問で測るか
振り返りの有無は、「毎月報告します」という言葉だけでは確かめられません。どのAIに、どの質問を、同じ条件で毎月聞き、事務所の名前が挙がったかをどう記録して見せるのか。ここまで具体的に言える支援先なら、記事を出したあとの変化を事務所の目で追えます。
ただし、測る質問は、相談者が実際に打ち込む言葉に近いほうが役に立ちます。地域名と得意分野と「税理士」を組み合わせた質問を測るかどうかも、あわせて聞いてみてください。四つの点がそろえば、残るのは、候補の一社ずつに同じ質問をする段取りを決めることです。
05最初の相談で聞くこと
最初の相談は、説明を聞く場ではなく、事務所が決めておいた質問を確かめる場にするとよいでしょう。業務の合間の相談では、説明を聞くうちに範囲・費用・繁忙期・測り方のどれかを聞き漏らしやすく、あとで支援先どうしを比べられなくなるからです。
用意するのはURLと答えの控え
用意するものは二つで足ります。事務所のホームページのURLと、ChatGPTに地域名と得意分野で聞いたときの質問と答えの控えです。控えには、聞いた日とAIの名前も書いておくと、事務所の名前が出てこなかった場面を、支援先にそのまま見せて話を始められます。
比べる点をそのまま質問にする
四つの点に、契約の形・事務所の手間・記事の権利を加えて質問の形に直すと、次の表になります。印刷して、候補ごとに答えを書き込んでみてください。
支援先を比べる点と、最初の相談での聞き方
| 比べる点 | 相談での聞き方 | 具体的な答えの例 |
|---|---|---|
| 範囲 | 何をして、何をしないか | 対象外の作業まで挙げて言える |
| 費用と契約 | 含むもの・最低期間・支払い方は | 本数・面談回数・期間を数字で言う |
| 公開前の確認 | 公開前に誰が記事を確かめるか | 事務所の最終確認を前提にしている |
| 繁忙期 | 面談が取れない月はどう進めるか | その月の記事の作り方を言える |
| 測り方と見直し | どのAIに何を聞き、いつ見直すか | AIの名前・質問・見直す月を言う |
| 事務所の手間 | 面談の回数・時間と確認の頻度は | 時間と回数を数字で言う |
| 記事の権利 | 公開した記事は誰のものになるか | 公開後の持ち主をはっきり言う |
※「具体的な答えの例」は答えの具体さを比べる目安で、特定の条件をよしとするものではありません。
同じ質問をどの社にもしておけば、答えを横に並べられます。答えが数字や名前で返ってくるかどうかが、そのまま比べる材料になります。 「状況に合わせて」としか返ってこない項目があれば、契約の前にもう一度確かめてみてください。
相談だけで終えてよいかを聞く
相談の最初に、契約を前提にしない相談かどうかも確かめておきたいところです。相談は無料か、調査の結果を聞くだけで終えてもよいか、契約は提案に納得した場合だけか。ここが分かっていれば、その場で決めずに持ち帰り、ほかの候補と比べられます。
急がずに比べられる状態を先に作ることが、事務所に合う一社を選ぶ近道です。
06まとめ
ChatGPTに事務所が出てこないとき、LLMO・GEO・AIOの呼び方に迷う必要はなく、出発点は事務所の地域と得意分野が文章から読み取れるかどうかでした。Googleマップの整備とほかのサイトに残る古い情報の手直しを事務所で済ませると、外に任せるかどうかは、記事づくりに時間を取れるかだけの問題になります。任せる場合も、保証ではなく、範囲・費用の中身・公開前の確認と繁忙期・毎月の測り方で比べれば、候補を一社に絞れます。
まずはChatGPTに地域名と得意分野と「税理士」を入れて聞き、答えの控えを取ったうえで、比べる点の表を手に候補の2〜3社へ相談を申し込んでみてください。


