AIに聞いても名前が出ないとき
3つの見方で届き方を確かめる方法
LLMO診断・AIO診断の前に

仕事の合間にスマートフォンでChatGPTを開き、お客様からいつも聞かれる専門の質問を、そのまま打ち込んでみた。返ってきたのは、どのお店や事務所にも当てはまりそうな手順の箇条書きで、御社の名前も、日ごろお客様に話している考えも見当たりません。ホームページも記事も出しているのに、AIには何も届いていないのか。それとも、聞き方が悪かっただけなのか。
AIに考えが届いているかを確かめる方法とは、同じ条件でAIに聞き、推薦・知られ方・考えの3つの見方で今の状態を記録することです。よく目にするLLMO診断・AIO診断も、決めた問いをAIに聞いて名前の挙がり方を調べるもので、同じ骨組みなら自分でも確かめられます。この記事では、発信しているのにAIの答えに名前も考えも出てこないお店・事務所に向けて、費用をかけずに確かめる手順と、その結果から足りないところを見分ける方法を示したいと思います。
1回の「出ない」で判断せず、3つの見方に分けて同じ条件で記録すれば、次に手を付けるところが1つに絞れます。
時間が取れないなら、まずは「事業名はどんなところですか」という知られ方の問いを1本だけ、ChatGPTの新しい会話に貼り付け、表に1行書いてみてください。それだけでも、AIが御社をどう説明しているかが手元に残ります。
確かめておく理由は、お客様の側の変化にあります。総務省「令和8年版情報通信白書(概要)」によると、生成AIを使ったことがある人は2025年度調査で58.8%でした。お客様が調べものをAIに聞く場面は、もう珍しくありません。記録を付けておけば、たとえば顧問先が決算前の質問をAIに聞いたとき、答えの引用元に御社の記事が並ぶようになったかを、自分の目で確かめられるようになります。
01「出ない」は3つの見方に分けて見る
AIに名前が出ないという1つの結果は、推薦・知られ方・考えの3つの別々の状態に分けて見ると、どこから手を付ければよいかが見えてきます。相談先を聞く問い、名前を聞く問い、専門の問いでは、AIが答えに使う材料も、名前を挙げる理由も違うためです。
一方で、これらをまとめて「出ない」と受け止めると、「知名度が無いから仕方がない」という結論にしかたどり着きません。
推薦・知られ方・考えの3つの見方
AIに考えが届いているかは、次の3つに分けて見るとよいでしょう。この3つを「3つの見方」と呼びたいと思います。名前を付けておくのは、、答えを読むたびに、どの見方の結果なのかを取り違えずに済むためです。
- 推薦 —— 「〜を相談するならどこがよいか」と聞かれたとき、相談先として御社の名前が挙がるかどうかです。
- 知られ方 —— 事業の名前を入れて聞いたとき、何をしているところかが正しく説明されるかどうかです。
- 考え —— 専門の問いへの答えに、御社のページが材料として使われているかどうかです。
3つの見方を1枚にすると、次の図になります。

同じ「出ない」でも、推薦・知られ方・考えのどこで届いていないかは別々に確かめられます。
図の上の箇所、推薦だけが、ほかの事業者と並べて比べられる見方です。中の知られ方と下の考えは、ホームページや外のサイトに何が書かれているかで決まる部分が大きく、知名度とは別に確かめられると考えています。
実際、2026年10月31日に当社の事業そのものを、検索つきのChatGPT・Claude・Geminiへ3つの見方の問いで聞いて検証したときも、崩れ方は見方ごとに違いました。推薦では名前が挙がらずに他の支援会社が並び、知られ方では業種の違う同じ名前の別の会社が説明された回があり、考えの答えは一般論でした。当社の診断で3つの見方の結果を100点満点にした点数は、聞くたびに0〜20点の間で動いています。
どこで崩れているかによって、ChatGPTで自社が出てこない原因も、次に手を付けるところも変わります。
「どうすれば出るか」より「どこで届かないか」
「どうすれば名前が出るのか」と調べても、見つかるのはAI検索に引用される条件の一般的な説明で、御社の場合に何が足りないのかまでは分かりません。
そこで、問いを「3つの見方のどこで届いていないか」に置き換えてみてください。知られ方で崩れていれば、事業の名前や所在地、得意分野の書き方を見直すところから始まります。考えで届いていなければ、御社がふだんお客様に話している判断をページに書くところから始まります。問いを置き換えると、調べる先が一般論から御社の記録に移り、次に手を付けるところが1つに絞れます。
ただし、3つに分けて確かめようとすると、「AIの答えは聞くたびに変わるのでは」という疑問にぶつかります。1回の答えで判断してよいのかが分からなければ、記録は始められません。
02答えは条件で変わるからそろえる
AIの答えが変わる理由は、2つに分けて扱うとよいでしょう。1つは、検索したかどうか、過去の会話を覚える設定が効いているか、といった条件の違いです。もう1つは、条件をそろえても残るぶれです。
条件は聞く前にそろえて書き残し、残るブレは同じ問いを何回聞いて何回挙がったかで書きます。そうすれば、1回ごとの答えが、あとで比べられる記録になります。
検索したかどうかで材料が変わる
「毎回答えが変わるなら、確かめても意味がないのでは」。そう感じるのはもっともです。ただ、答えが変わる理由の一部は、AIを作る会社自身が説明しています。OpenAIのヘルプ「Does ChatGPT tell the truth?」は、検索を使わないときの答えについて、次のように書いています。
Without search enabled: Responses are based on what the model has learned during training.
訳すと「検索を使わないとき、答えは学習の間に身につけた内容にもとづく」です。つまり、検索しなかった回の答えは、AIが御社の今のページをその場で読んで書いたものとは限りません。さらに、同じOpenAIのヘルプ「Searching the web with ChatGPT」によると、ChatGPTは最新の情報が役立つ問いでは自動で検索することがあります。そのため、同じ問いでも検索する回としない回があり得ます。
過去の会話を覚える設定も、答えを変えます。OpenAIのヘルプ「Memory in ChatGPT(Memory FAQ)」は、この設定を有効にすると、過去の会話の情報を使って答えを個人向けに調整すると説明しています。Geminiも、Googleのヘルプ「Get personalization in Gemini Apps」によると、過去の会話を使った答えでは、答えの下の「Sources and related content」に「Previous chats」と出ます。設定を有効にしたまま聞くと、お客様が見る答えではなく、御社向けに調整された答えを見ている可能性があります。
聞く前にそろえる条件
条件をそろえるといっても、難しい準備は要りません。聞く前に次の7つを決めておくとよいでしょう。表に書く例も添えます。
- AI —— 「ChatGPT」「Gemini」。AIが違えば、同じ問いの答えも別の記録として扱います。
- 日付 —— 「2026/11/08」。検索を使った答えは、その時点でネットにあるページによって変わり得ます。
- 検索の有無 —— 「引用元あり」「引用元なし」。ChatGPTでは、検索を使った答えには引用元が付くことがあるとOpenAIのヘルプにあるため、付かなかった回は分けて書いておきます。ただし、付かなかったから検索していない、とまでは言えません。Geminiなどで検索を使ったかの見分け方や、引用元の出る場所は、各社のヘルプで確かめてください。
- 新しい会話か —— 「新しい会話」。会話の続きで聞くと前のやりとりが混ざるため、毎回開き直すとよいでしょう。
- 記憶の設定 —— 「記憶オフ」。ChatGPTは「Memory in ChatGPT」、Geminiは「Get personalization in Gemini Apps」で、今の設定と切り替え方を確かめておきましょう。
- ログインの有無 —— 「ログインあり」。どちらの状態で聞いたかを書いておけば、あとで条件の違いを見分けられます。
- 問いの番号 —— 「Q1」。問いの文面はメモ帳に番号を付けて保存し、毎回コピーして貼り付けます。その場で打ち直すと、言い回しが少しずつずれていくためです。
設定画面の項目の名前や場所は変わることがあるため、聞く前に各社のヘルプで確かめておくと確かです。
残るぶれは回数で書く
7つの条件をそろえても、聞くたびに結果が変わることはあります。当社の10月31日の検証でも、検索つきという同じ条件のまま、結果は聞くたびに動きました。そのため、記録には「出た・出ない」ではなく、「何回聞いて、何回挙がったか」を書く形にしておくとよいでしょう。
3回聞いて1回挙がった場合は、次の図のように書きます。

条件をそろえても残るぶれは、1回の結果ではなく、何回中何回挙がったかで書き残します。
図の右端の一行に「3回中1回」と書いておけば、次に聞いたときに「3回中0回が3回中1回になった」と、変わり方で比べられます。
1回の「出ない」は結論ではなく、記録の1行目です。
条件と書き方が決まれば、残るのは、見方ごとにどんな問いを打ち込めばよいかです。
03見方ごとの問いと聞く順番
3つの見方には、それぞれ打ち込む問いの型があります。型を決めておけば、業種が変わっても[ ]の中を言い換えるだけで使えます。
聞く順番は、知られ方→考え→推薦がよいでしょう。AIが名前を聞かれても御社を正しく説明できないなら、専門の問いの材料に御社のページを使う理由も、相談先として挙げる理由も弱くなるためです。手前の見方で崩れたまま先へ進むと、推薦で出ない原因を「考えが書けていないから」と読み違えかねません。
問いの型を先に決めておく
3つの見方を、打ち込む問いの型と、答えのどこを見るかで並べると、次の表になります。
3つの見方ごとの問いの型と見るところ
| 見方 | 打ち込む問いの型 | 答えのどこを見るか |
|---|---|---|
| 知られ方 | 事業名はどんなところですか | 説明が正しいか、混ざるか、見つからないか |
| 考え | お客様によく聞かれる質問をそのまま | 引用元が付いたか、自社ページがあるか |
| 推薦 | [地域]で[困りごと]を相談できる[業種]は | 名前が挙がったか、代わりの名前 |
※[ ]の中を御社の言葉に置き換え、決めた文面はメモ帳に番号を付けて保存します。
知られ方は名前を入れて聞く
知られ方の問いは、事業の名前と地域を入れて「どんなところか」を聞く形です。税理士事務所なら「事務所名はどんな税理士事務所ですか」と打ち込み、所在地・得意分野・代表的な仕事が合っているか、別の事業と混ざっていないかを見てみてください。
小さな事業では、「その名前の情報は見つかりません」のように返ることもあるでしょう。その場合は、記録の結果に「見つからない」と書き、説明の誤りとは分けておきます。誤った説明が返ったのか、何も返らなかったのかで、次の一手が違うためです。
見つからないときは、AIが読める場所に御社の基本情報が足りていない見込みがあります。まずホームページに事業名・所在地・得意分野が1か所にまとまって書かれているかを確かめ、次にGoogleマップや業界の紹介サイトなど外のサイトに載っているか、載っていれば同じ書き方かを確かめてみてください。別の事業と混ざる場合も、見直す先は同じく、事業名・サービス・地域などの基本情報が公式サイトと外部でそろっているかです。
考えはお客様の質問で聞く
考えの問いは、お客様から窓口やメールで実際によく聞かれる質問を、言い回しを変えずにそのまま使うとよいでしょう。税理士事務所なら顧問先から決算前によく聞かれる質問、お店なら来店のたびに聞かれる質問です。お客様の言葉で聞くほど、これから相談先を探す人がAIに打ち込む問いに近づきます。
見るのは、答えの下や横に出る引用元と、御社がふだん話している判断が答えに含まれているかです。引用元が付いたのに御社のページが無いときが、考えで届いていないという結果です。一方で、引用元が付かなかった回は、条件の「検索の有無」に「引用元なし」と書き、この結果とは分けておきます。
最初は6〜12回、推薦は後日
推薦の問いは、相談する人が使う言葉で、地域・困りごと・業種を入れて聞きます。税理士なら「〇〇市で相続の相談ができる税理士はどこですか」、医療機関なら地域名と診療科、お店なら地域名と商品やサービスの名前を入れれば、同じ型で言い換えられます。答えには比べられる相手が並ぶので、名前が挙がったかに加えて、代わりに挙がった名前も書き留めておくとよいでしょう。
手間の目安は次のとおりです。最初の1回は、見方ごとに問いを1〜2本、ChatGPTとGeminiで新しい会話を1回ずつ開いて聞くと、合わせて6〜12回になります。推薦は結果が動きやすいため、後日、推薦の問いだけを同じ文面で3回ずつ聞き直し、「3回中1回」のように書き足すとよいでしょう。
ただし、知られ方の答えで所在地や得意分野が崩れていたら、考えと推薦は聞いて記録だけ残し、まず知られ方を直すところから手を付けてみてください。
問いを打ち込むと、答えの画面には名前や説明、引用元のリンクが並びます。残るのは、それを記録のどの列に、どう書けば3つの見方の判定につながるかです。
04記録を1枚にして読み分ける
答えを読んだら、その場で1枚の表に一行ずつ書き残しておくとよいでしょう。答えの画面を保存するだけでは、次に聞いたときに何が変わったのかを見比べられません。説明の誤りや代わりに挙がった名前、引用元のリンクも、読み流しているうちに抜け落ちてしまいます。
足りないものは、「出ない」という結果そのものより、その周りに書かれています。
1回の問いを一行にする
Googleスプレッドシートかエクセルを開き、一行目に、左から次の4つの列名を入れてみてください。最初は、条件の列をAI・日付・検索の有無の3つにしておけば足ります。慣れてきたら、新しい会話か・記憶の設定・ログインの有無・問いの番号を足すとよいでしょう。
- 見方 —— 推薦・知られ方・考えのどれの問いかを書きます。
- 条件 —— AI・日付・検索の有無を、聞く前にそろえたときと同じ言葉で写します。
- 結果 —— 推薦の行は何回中何回挙がったか、知られ方の行は「正しい」「誤り(内容を短く)」「見つからない」のどれか、考えの行は引用元に自社のページがあったかを書きます。
- 手がかり —— 推薦の行は代わりに挙がった名前、知られ方の行は混ざった別の事業、考えの行は引用元に並んだページを書きます。
結果と手がかりの書き方を見方ごとに決めておくと、3つの見方を1枚に並べても、行ごとに何を判定すればよいかで迷いません。たとえば最初の一行を「知られ方/ChatGPT・2026/11/08・引用元なし/見つからない/なし」のように埋めておけば、次からはその行をまねて書くだけです。
引用元は開いて確かめる
考えの行の結果は、答えの下や横に並ぶ引用元で埋めます。OpenAIのヘルプ「Searching the web with ChatGPT」には、「Responses that use web search may include citations.」(検索を使った答えには、引用元が付くことがある)とあります。そのため、ChatGPTで引用元が付かなかった回は、条件の検索の有無に「引用元なし」と書き、結果の欄とは分けておくとよいでしょう。
一方で、引用元が付いたのに自社のページが無い回は、結果に「なし」と書きます。同じヘルプには、引用元が不完全だったり古かったりすることがあるという注意も書かれています。リンクを開いて、本当に自社のページかを確かめてから書き込むと確かです。
記入例から次の一手を決める
記録の読み方は、実際の行で見るのがいちばん早いでしょう。次の表は、書き出しで触れた10月31日の検証を記録の形に写し、右の列に足りないものと次の一手を添えたものです。上の行から順に、御社の記録を当てはめてみてください。
10月31日の検証を記録に写した例と次の一手
| 見方 | 結果と手がかり | 足りないもの→次の一手 |
|---|---|---|
| 知られ方 | 業種の違う同名の別会社の説明が返った回あり | 基本情報のずれ→名前・所在地・得意分野をそろえる |
| 考え | 名前は出ず、答えは一般論 | 判断が書かれていない→判断を書いた1本を足す |
| 推薦 | 名前なし。代わりに他社が3〜10社 | 相手にある情報が無い→相手のページと比べ1つ書く |
※3つのAIはどれも検索つきで、同じ条件のまま、結果は聞くたびに動きました。
知られ方の行で別の事業と混ざっているなら、記事を書く前に、事業の名前・所在地・得意分野の書き方をホームページと外のサイトでそろえるのが先です。結果が「見つからない」だった場合も、手を付ける方向は同じです。
一方で、知られ方は正しいのに、考えの行で引用元に自社のページが無いなら、足りないのは御社の判断を書いたページです。推薦の行だけ名前が出ないときは、手がかりの列に並んだ名前を1つ選び、そのページを開いてみてください。受けている相談の範囲や事業の考えなど、相手のページにあって御社のページに無いものを1つ、記録の横にメモしておくとよいでしょう。
どの行で崩れたかが分かれば、次に手を付けるところは1つに決まります。
そうすると残るのは、週1〜2時間の中で何を書けばよいかという問いです。とくに考えで届いていないとき、記事の数を増やせばよいのかで迷いやすくなります。
05次に書くのは本人にしか言えない判断
考えの見方で届いていないとき、一般論の記事を足しても、AIが御社のページを答えの材料に選ぶ理由はなかなか増えません。お客様によく聞かれる質問1つに、御社がふだん話している判断で答える1本を書くのが近道です。
数を増やしても理由は増えない
「やはり記事の数が足りないのでは」。そう考えたくなるのは自然です。ただ、AIは一般的な手順をすでに持っています。同じ一般論のページを何本足しても、AIにとって御社を挙げる理由にはなりにくく、量産ではAIの答えに出てこない状態は解決しません。
AIが御社のページを使う理由になるのは、AIの手持ちの知識に無いもの、つまり本人の頭の中にしか無い判断だと考えています。どの事務所にも当てはまる手順ではなく、「うちはこういうときにこう勧める」という一言が、他のページとの違いになります。
お客様に返した言葉を下書きにする
本人の判断を書くといっても、白紙から文章を考える必要はありません。メールソフトの送信済みフォルダを開き、お客様の質問に返信した1通を選んで、その言い方をそのままメモ帳に写してみてください。そこに「なぜそう勧めるのか」を一文足せば、ホームページの記事の下書きになります。
税理士事務所なら、決算前に顧問先から聞かれた質問への返信が使えます。お店なら、来店のたびに説明している選び方が下書きになります。新しく書く作業ではなく、すでにお客様へ話している判断を写す作業です。
公開した日に同じ問いで一行足す
週1〜2時間しか使えないなら、手を付けるのは記録で決まった1つで足ります。知られ方が崩れていれば基本情報をそろえ、崩れていなければ考えの記事を1本書くとよいでしょう。新しく書くか、既存記事の見直しから始めるかで迷うときは、記録の手がかりの列に並んだページが判断の材料になります。
そして記事を公開した日に、メモ帳に保存しておいた同じ問いを、ChatGPTとGeminiの新しい会話に貼り付け、記録に一行足してみてください。前の行と並べれば、書いたページが引用元に出たかどうかが見比べられます。
ここまで自分で進められると見えてくると、「LLMO診断やAIO診断を頼めば、もっと早いのでは」という問いが残ります。
06診断サービスを見るときの物差し
LLMO診断・AIO診断の報告書は、自分で付けた記録の列に当てはめて読むと、何を測ったものかがつかめます。決めた問いをAIに聞いて名前の挙がり方を調べる骨組みは、自分の記録と同じだからです。
業者に頼まないと何も分からない、ということはありません。
報告書は記録の列で読み分ける
同じ11月8日に、ChatGPTへ「自分の専門分野についてChatGPTに聞いても、一般的な答えばかりで自分の名前が出てきません。AIの答えに名前が出るか診断したり、対策を手伝ってくれたりするサービスでおすすめはありますか?」と聞いてみると、答えはまず「診断」と「改善支援」の2つに分けて説明していました。次の図は、その答えの冒頭に印を付けたものです。

診断が測るものは、自分で付ける記録の列とほぼ重なります。
図の①は、名前が言及・引用・推薦されるかを測るという説明で、記録の結果の列に当たります。②の比べる相手は推薦の行の代わりの名前、③の情報源は考えの行の引用元で、どちらも手がかりの列に書くものです。
自分の記録との違いは、問いの数、続けて測るか、代わりに挙がる事業者やサイトに足りないものまで調べるか、にあります。
頼む前に確かめたい3つのこと
業者に頼むかを決めるときは、提案の中身を自分の記録と同じ物差しで見られるかを確かめるとよいでしょう。たとえば、次の3つを聞いておくと判断しやすくなります。
- 問い・条件・答えをそのまま見せてくれるか —— どの問いを、どのAIで、いつ、どの設定で聞き、どう答えたかの全文が見えないと、点数だけでは自分の記録と比べられません。
- 結果を見方ごとに読めるか —— 推薦・知られ方・考えのどこで崩れているかが分かれば、提案された対策がその崩れに合っているかを確かめられます。
- 「必ず表示」を約束していないか —— AIの答えは条件をそろえても聞くたびに変わるため、表示の約束には根拠を示しにくいものです。「AIに必ず表示」という保証を信じてよいかの判断基準も、契約前に確かめておくと安心です。
3つのうち、いちばん大事なのは1つ目です。問い・条件・答えがそのまま見えれば、どんな提案を受けても、手元の1枚と並べて落ち着いて判断できます。
07まとめ
AIに一般論しか返らないとき、足りないのは知名度だけではありません。推薦・知られ方・考えのどこで届いていないかを、同じ条件で書き残した記録です。その1枚があれば、次に書くものは記事の数ではなく、お客様に実際に返している判断の1本だと決められ、業者から診断や対策の提案を受けても、御社の記録と並べて判断できます。
まずは、問いの型の表の知られ方の行に事業名と地域を入れた1本を、ChatGPTの新しい会話に貼り付け、表に最初の一行を書いてみてください。


